2011年8月14日日曜日

「県政を身近に!」 

 暑い毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
 今日は、この夏、所沢の地元紙に寄稿させて頂いた拙稿を紹介させて頂こうと思います。少し長文ですが、ご覧を頂ければ幸いです。

「県政を身近に!」 

1,はじめに

 暑中お見舞い申し上げます。
 先ず以て、東日本大震災により犠牲になられた皆さまに、深くお悔やみを申し上るとともに、災害にあわれた皆さまが一日も早く日常生活に戻れますよう、心よりお祈り申し上げます。
 私は、今年の3月まで2期7年間所沢市議会議員を努めさせて頂いておりましたが、4月に行われました埼玉県議会議員選挙におきまして、多くの皆様からご期待を頂きまして県議会議員選挙に初当選をさせて頂きました。これもひとえに日頃ご指導を頂いております、皆さまのお陰であると深く認識をしております。
 さて、皆さまは県政と聞いてどのようなことをイメージなされるでしょうか?実は県政というのは、どのようなことをしているのか分かり辛いというお声をお聞きします。確かに国政であれば毎日のように新聞やテレビで、その動向が報道されておりますし、市政であれば私たちの生活に密着したことを扱っており、住民票を取るなど市役所に行くことも多いと思いますが、県政はあまり報道されることもなく、県議会や県庁はさいたま市にあり、どのようなことをしているのか分かり辛いのかもしれません。もしかしたら所沢市民の方の中には、県議会や県庁に行ったことがないという方もかなりいらっしゃるのかもしれません。
 そこで今回は県政の紹介をさせて頂こうと思います。

2,埼玉県は力がある!

 埼玉県の人口は約720万人おり、全国47都道府県のなかで5位の人口を誇っております。県内総生産は約21兆円で全国5位、年間商品販売額は約15兆円で全国7位、製造品出荷額等は約14.7兆円で全国7位と商工業も活発であり、全国有数の潜在能力を持った都道府県です。
 県の一般会計予算は、平成23年度当初で、1兆6,899億円、また一般会計・特別会計・企業会計の全会計の合計は、2兆3,378億円になります。また県民1万人あたりの職員数は、12.1人と全国一の少なさであり、効率的な行財政運営を行っていると言えます。

3、県議会議員の活動

 4月から通っている県議会・県庁はさいたま市浦和区にあり、所沢市にある自宅からは、JR武蔵野線に乗り、武蔵浦和駅から、徒歩20分のところにあり、現在約1時間かけて通勤しています。
 県議会議員の定数は、94です。県内を基本的に市町村を単位とした59の選挙区に分けています。選挙区の議員定数は人口を元に1~6人区に分けていますが、1人区が一番多くて39選挙区あります。所沢市は人口が多いことから4人区となっています。議員一人当たりの人口は約77,000人です。県議会では政党ごとに会派を結成しており、単独で過半数以上の55議席を持つ会派があり、私の所属する民主党・無所属の会は2番目の大きさで14名います。
 議会は年に4回の定例議会があり、年度当初の予算を審議する2月の議会が一番長くて一ヶ月強、それ以外の6,9,12月の定例会はそれぞれ約3週間です。定例議会があるときは平日は毎日県議会に通っていますが、それ以外の時は、市議会議員の時から訪問させて頂いていた所沢市内各地の行事や施設に加えて、県内各地を飛び回り、行事や施設を訪れて県民の皆さまのご意見をお聞きしたり、勉強会に参加したりして、政策作りに反映させる日々が続いています。

4,県政を身近に!

 県議会議員としての活動は始まったばかりですが、所沢市議会との比較で言うと非常に伝統的な議会運営がなされている印象です。それはもしかしたら予算規模の大きさや、行政範囲の広さによるところがあるのかもしれません。
 所沢の皆さまが、私を県議会にお送り頂いた意味は、県議会の改革を大いにやって欲しいということだと思っています。私が議員として7年間お世話になった所沢市議会は、早稲田大学マニフェスト研究所の議会改革度調査で2010年に全国10位にランキングされました。私も微力ながら所沢市議会の改革に携わらせて頂いた経験を活かし、県議会の改革に取り組み、より一層県民の皆さまに開かれた、住民の声が届く、身近な県政を実現したいと考えております。
 目下の県政の課題は、本県でも5,000人以上の受け入れが見込まれている東日本大震災の被災者支援、復興支援です。6月議会でも避難されてきた方々を受け入れる為に、公営住宅などへの入居について議論しました。また被災地への県職員の派遣などにも取り組んでいます。そして大きな不安を与えている原子力発電所事故による放射性物質の調査・対策にも取り組んでいます。
 もちろん同時並行的に、埼玉県でも今後急速に進んでいく少子化・高齢化対策、県内企業の活性化・創業支援・企業誘致、また就労支援、インフラ整備などにもしっかりと取り組んでいかなければなりません。そしてその為には、県政の未来を議論する県議会に、住民の声がしっかりと届かなければなりません。
 今後も自分の使命を認識し、地道に県政改革に取り組み、県政の発展、わがまち「ところざわ」の成長と、ここに住む人々が夢を持って暮らしていけるように頑張ってまいりますので、引き続きのご指導を宜しくお願い申し上げます。